
労災保険の労働保険番号とは?番号の意味や調べ方、必要な場面を解説
更新日 / 2025.3.04


一般社団法人一人親方労災保険組合 代表理事

社会保険労務士法人やさか事務所 代表社員 / 常磐労働福祉協会 会長兼代表理事
一人親方でも特別加入できる労災保険ですが、加入の際に労働保険番号が交付されていることはご存知ですか?あまり聞き慣れない方もいるかもしれませんが、労働保険番号は把握しておかなければならない重要な番号です。
この記事では、労災保険番号とはどのような番号か、番号の意味や調べ方、必要な場面について解説します。
少しでも早く・安く保険加入したい方へ
当社(一人親方労災保険組合)の特徴は、お急ぎの方でも安心してご加入いただけるという点。より具体的には、以下の強みがあります。
- 組合費が業界最安値の500円
- 加入証明書を最短即日発行
- 最短でお申込みの翌日から加入OK
もちろんサービス内容自体も、国が用意している制度なので安心。お申込み手続きも、以下フォームから約3分で完了します。
労災保険選びにお悩みの方は、ぜひ当社にご相談くださいませ。
一人親方労災保険組合
月額組合費は最安500円

急な案件にも対応可能!
最短お申込み翌日から加入できる
一人親方労災保険
労働保険番号とは
労災保険に加入すると、必ず労働保険番号が交付されます。労働保険番号とは、労災保険に加入した際に労働局から事業所ごとに交付される14桁の番号です。
事業主である一人親方の場合、通常は労災保険へ加入できません。労災保険には特別加入制度があり、一人親方は組合などの特別加入団体を通すことで労災保険に加入できます。
加入団体には、事業所と同じように労働局から番号が交付されており、一人親方の労働保険番号は加入団体に交付された番号となります。そのため、同じ団体に加入している場合は番号も同一です。
中には一人親方個人に交付されると勘違いしている方もいるかもしれませんが、団体ごとに交付される番号だということを押さえておきましょう。
労働保険番号の意味
労働保険番号は、通し番号やただの数字の羅列ではありません。下記のように、桁ごとに意味があります。それぞれの桁の意味について、詳しく見ていきましょう。

①府県
最初の2桁には、都道府県ごとに割り当てられた番号が入ります。どこの都道府県に該当するかは、事業所や加入団体の所在地で決まります。
たとえば加入団体の所在地が東京の場合、東京に割り当てられた「13」が番号となります。
②所掌
3桁目には、労働保険番号を付与する所掌の違いによって、それぞれ下記の番号が入ります。

③管轄
管轄には、所在地を管轄する労働基準監督署または公共職業安定書に割り当てられた番号が入ります。たとえば、加入団体の所在地が東京都千代田区の場合、千代田区を管轄する中央労働基準監督署に割り当てられた「01」が管轄に入る番号です。
④基幹番号
基幹番号は、事業場ごとに割り当てられる番号です。労働保険事務を委託する事業場は末尾の数字が下記のように決められています。また、委託しない事業所の場合は決められた数字はなく、比較的自由に割り当てられています。

⑤枝番号
枝番号は、基幹番号を補完する番号です。労働保険事務を委託する事業場のうち特殊な事業について、基幹番号につなげて3桁で枝番号を付与します。
委託しない事業場を含め、ほとんどの場合は「000」です。
労働保険番号を紛失した場合の対処方法
労働保険番号を紛失してしまった場合でも、適切な手続きを行うことで、速やかに番号を確認することができます。
1. 労働局または労働基準監督署に再発行を依頼する
労働保険番号が記載された書類を紛失した場合、まずは管轄の労働局または労働基準監督署に連絡し、番号の再発行を依頼することが一般的な方法です。申請の際には、事業主の本人確認が必要になるため、法人であれば登記簿謄本、個人事業主であれば開業届などの書類を準備しておくとスムーズです。
2. 顧問の税理士や社会保険労務士に相談する
既に税理士や社会保険労務士と契約している場合、これらの専門家に問い合わせることで、過去の申請履歴から労働保険番号を確認できる可能性があります。特に、労働保険の年度更新や雇用保険の手続きを依頼している場合は、担当者が番号を把握していることが多いため、相談することで迅速に番号を特定できる場合があります。
3. 過去の行政機関からの通知を確認する
労働保険に関連する手続きが行われる際、毎年、労働局やハローワークから労働保険料の納付書や雇用保険関連の通知書類が事業所宛に送付されます。これらの書類の中に労働保険番号が記載されている場合があるため、過去の郵便物を確認することで、番号を特定できる可能性があります。
労働保険番号の確認方法
労働保険番号は事業所ごとに発行される固有の番号ですが、日常業務では頻繁に使用しないため、いざ必要になったときに番号を忘れてしまうことがあります。そのような場合でも、以下の方法で確認することができます。
1. 労働保険関係の書類を確認する
労働保険番号は、労働保険の成立届、労働保険料の納付書、年度更新の申告書などの公式書類に記載されています。事業所でこれらの書類を適切に保管していれば、必要なときに簡単に確認することが可能です。
2. 労働局や労働基準監督署に問い合わせる
万が一、労働保険番号を記載した書類を紛失してしまった場合は、事業所の所在地を管轄する労働局または労働基準監督署に問い合わせることで、労働保険番号を確認することが可能です。問い合わせの際には、事業所名、所在地、代表者名などを求められるため、事前に準備しておくとスムーズに対応できます。
3. ハローワークで確認する(雇用保険の場合)
雇用保険に関する手続きを行う際には、ハローワークで事業所の労働保険番号を照会することができます。特に、雇用保険の資格取得や離職票の発行手続きを行う場合、担当窓口で番号を確認できる場合があるため、必要に応じて相談してみましょう。
一人親方労災保険組合
月額組合費は最安500円

急な案件にも対応可能!
最短お申込み翌日から加入できる
一人親方労災保険
労働保険番号が必要になる主な場面
労働保険番号は、労働保険(労災保険・雇用保険)の各種手続きにおいて不可欠な識別番号です。事業主が適切に管理し、必要な場面で迅速に対応できるようにしておくことで、手続きの遅れや不備によるトラブルを防ぐことができます。
1. 労働保険の年度更新(概算・確定保険料の申告)
労働保険の加入事業者は、毎年一度、前年度の確定保険料を申告し、新年度の概算保険料を納付する手続きを行います。この手続きの際には、事業所ごとの労働保険番号を記載することが義務付けられています。もし番号を誤って記載すると、申請の処理が遅れたり、訂正が必要になる場合があるため、正確に管理しておくことが重要です。
2. 労災保険の給付申請
従業員が業務中や通勤途中に事故や災害に遭った場合、労災保険の給付を受けるために、事業所の労働保険番号を記載した申請書を提出する必要があります。番号が誤っていると、給付金の支給が遅れる可能性があるため、必要な際にすぐに確認できるよう、適切な管理が求められます。
3. 雇用保険の資格取得・喪失手続き
新たに従業員を雇用した際には、雇用保険の資格取得届を提出し、退職した際には資格喪失届を届け出る必要があります。この手続きを適切に行うためには、労働保険番号が正しく記載されていることが必須です。もし誤った番号を使用すると、手続きが完了しないこともあるため、慎重に確認することが求められます。
4. 労働保険適用事業場の新規申請・変更手続き
新規で事業を開始する場合や、事業所を移転・統合する際には、労働保険の適用事業場としての申請や変更手続きを行う必要があります。この手続きでも労働保険番号の記載が必要になるため、事業所の情報が正確に登録されていることを確認しておくことが重要です。
一人親方労災保険組合
月額組合費は最安500円

急な案件にも対応可能!
最短お申込み翌日から加入できる
一人親方労災保険
労働保険番号と間違えやすい番号
労災保険に加入すると、「整理番号」が交付されます。整理番号とは、労災保険加入者一人ひとりに交付する番号であり、基本的には加入した順番に通し番号となっています。
加入団体や事業所に交付される労働保険番号だけでは、加入している個人を特定することができません。そのため、「労働保険番号+整理番号」の組み合わせで加入者を管理しています。
整理番号は一度労災保険を脱退すると失われ、再度加入すると新しく交付されるため、再加入した際は注意しましょう。また、整理番号のほかにも間違えやすい番号として「雇用保険番号」があります。
雇用保険番号は、雇用保険に加入している個人に交付される11桁の番号です。一人親方は雇用保険に加入できないため、雇用保険番号と間違えることはないと思いますが、このような番号もあるということを知っておくと良いでしょう。
労働保険番号を適切に管理するためのポイント
労働保険番号は、頻繁に使用するものではないため、必要な場面で迅速に確認できるように管理しておくことが大切です。
1. 労働保険関連の書類を整理し、一元管理する
労働保険に関する書類は、年度更新や労災申請の際に必要になります。特定のファイルやフォルダにまとめて保管しておくことで、必要なときにすぐに番号を確認できるようになります。
2. デジタルで記録しておく
書類を紛失するリスクを減らすため、労働保険番号をクラウドストレージやエクセルなどに記録しておくことも有効です。ただし、個人情報を含むため、適切なセキュリティ対策を講じた上で管理することが必要です。
3. 社労士や税理士と情報を共有する
労働保険の手続きを頻繁に行う場合、顧問の社労士や税理士と情報を共有し、必要な際に迅速に確認できる体制を整えておくと安心です。
労働保険番号の適切な管理を徹底し、事業運営のスムーズな手続きを実現しましょう。
労働保険番号の取得には労災保険への加入が必要
労働保険番号を取得するには、労災保険へ加入しなければいけません。いつ起こるか分からない労災事故への備えだけではなく、元請との契約においても重要です。
働き手が自分だけの一人親方は、労災事故によって働けなくなると収入がなくなってしまうでしょう。労災保険への加入はメリットが多いため、特別な理由がない限りは加入することをおすすめします。
加入団体によっては、加入申請した当日に労働保険番号の交付を受け、翌日に正式に加入できます。ただし、日付をさかのぼっての加入はできないため、かならず事前に加入しましょう。
なお、労災保険の特別加入については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事
万が一の労災に備えて労働保険番号を把握しておこう
労働保険番号は、元請との契約や保険給付の際に必要な番号です。自分の番号を知らない・確認していない方は、加入証明書や加入団体に確認して把握しておきましょう。
また、万が一の際には、保険給付の申請を自分でできない可能性があります。労働保険番号は、家族にも把握しておいてもらいましょう。
労災保険への特別加入は、一人親方やその家族の生活を守る重要な国の制度です。まだ労災保険に加入していない方は、ぜひ加入しましょう。
少しでも早く・安く保険加入したい方へ

当社(一人親方労災保険組合)の特徴は、お急ぎの方でも安心してご加入いただけるという点。より具体的には、以下の強みがあります。
- 組合費が業界最安値の500円
- 加入証明書を最短即日発行
- 最短でお申込みの翌日から加入OK
もちろんサービス内容自体も、国が用意している制度なので安心。お申込み手続きも、以下フォームから約3分で完了します。
労災保険選びにお悩みの方は、ぜひ当社にご相談くださいませ。
一人親方労災保険組合
月額組合費は最安500円

急な案件にも対応可能!
最短お申込み翌日から加入できる
一人親方労災保険
監修者からメッセージ

一人親方労災保険組合顧問覺正 寛治かくしょう かんじ
一人親方に安心安全を提供したい
静岡大学法経学科を修業後、1977年4月に労働省(現厚生労働省)入省。2002年に同省大臣官房地方課課長補佐(人事担当)、2004年に同省労働金庫業務室長を歴任し、2007年に同省鹿児島労働局長。退官後、公益財団法人国際人材育成機構の常務理事、中央労働金庫の審議役を経て、2017年4月に現職。
厚生労働省では「地下鉄サリン事件」「阪神淡路大震災」「単身赴任者の通勤災害」の労災認定や「過労死認定基準」の策定などを担当し、労災保険制度に明るい。一人親方労災保険組合顧問としては、一人親方が安心安全に働けるよう、これまで培った労災関係業務や安全衛生業務の経験を生かして労災保険特別加入制度の普及や災害防止活動に取り組んでいる。

一人親方労災保険組合の労災保険特別加入手続き対象地域
北海道 | 北海道、青森 |
---|---|
東北 | 宮城、岩手、秋田、山形、福島 |
関東 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木、静岡、山梨 |
中部 | 長野、新潟、富山、岐阜、愛知 |
北陸 | 石川、福井 |
関西 | 大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、三重、鳥取、岡山 |
中国 | 広島、山口、島根 |
四国 | 愛媛、徳島、香川、高知 |
九州 | 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島 |
沖縄 | 沖縄 |