労災保険に加入していない危険性とは?個人事業主向けに徹底解説!
更新日 / 2023.10.04
一般社団法人一人親方労災保険組合 代表理事
一人親方労災保険組合顧問
個人事業主として活動している人の中には、労災保険に加入していない方も多くいるのではないでしょうか。労災保険に未加入の場合、案件を獲得できない、災害時に補償を受けられない、などのリスクがあり、注意が必要です。
そこで今回は、労災保険に入っていない場合のリスクを詳しく解説するとともに、労災保険に加入するメリットについても紹介します。労災保険に加入する際の流れも説明していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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当社(一人親方労災保険組合)の特徴は、お急ぎの方でも安心してご加入いただけるという点。より具体的には、以下の強みがあります。
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もちろんサービス内容自体も、国が用意している制度なので安心。お申込み手続きも、以下フォームから約3分で完了します。
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一人親方労災保険
個人事業主の労災保険の基本情報
個人事業主として活動している以上、労災保険について正しい知識を持つことが重要です。一つずつ、詳しく解説していくので、これを機に労災保険に関する理解を深めましょう。
原則として個人事業主は加入できない
原則として、個人事業主は労災保険に加入できません。労災保険は、会社に雇用されて仕事をおこなう労働者を対象にした制度だからです。
つまり、業務中の災害で怪我をしたり、病気にかかったりしても、国からの補償を受けられません。国民健康保険を活用するなどして、自ら必要な費用を負担する必要があります。
また、場合によっては、民間の医療保険との契約を結ぶなど、リスクを軽減するための対策を自ら考えることが重要です。
一部の業種に限り特別加入できる
先述のとおり、原則、個人事業主は労災保険に加入できません。しかし一部の業種に限り、労災保険への加入が特別に認められます。厚生労働省によると、特別加入できるのは、以下の4種です。
- 中小事業主等
- 一人親方等
- 特定作業従事者
- 海外派遣者
上記に該当する労働者に関しては、業務の実態が雇用されている労働者と変わりないことから、特別加入制度が設けられました。
出典:厚生労働省「労働基準行政全般に関するQ&A」
個人事業主が労災保険に加入していないと被る不利益
個人事業主が労災保険に入っていない場合、以下2つの不利益を被る恐れがあります。
①案件を受注できない
②災害に遭っても補償を受けられない
一つずつ、順に解説していくので、これを機に労災保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
一人親方労災保険組合顧問
案件を受注できない
第一に、案件を受注できない恐れがあります。個人事業主にとって、案件を受注できないのは致命的です。
とくに、建設業を営む一人親方は、その影響が高い傾向にあります。案件を発注する際の条件の一つに、「労災保険に加入していること」を掲げる企業が多いためです。
万が一、労災保険に入っていない一人親方が業務中に怪我をすると、発注した企業に対して責任が問われることがあります。このような事態を避けるためにも、案件を発注する際に、労災保険への加入有無を問う企業は、決して少なくないのです。
災害に遭っても補償を受けられない
第二に、業務中の災害によって、怪我をしたり、病気にかかったりしても補償を受けられません。こちらに関しても、案件を獲得できないのと同様に、個人事業主にとっては大きなダメージです。
国からの補償を受けられないとなると、先ほども述べたように、民間の保険に加入するなど、自ら対策を考える必要があります。民間の保険は会社ごとにさまざまなタイプがあるため、入念な比較をおこなったうえで最適なプランを選びましょう。
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個人事業主が労災保険に加入する3つのメリット
個人事業主が労災保険に加入するメリットは大きく3つです。
①災害時に医療費がかからない
労災保険に加入することにより、万が一、業務災害が原因で怪我をしたとしても、医療費がかからない点は大きなメリットです。
たとえば、労災保険の補償内容の一つに「療養(補償)給付」があります。こちらの給付制度を利用すると、入院費や診察代、薬代などの補償を受けることが可能です。
このように労災保険に入会することで、国からの手厚い補償を受けられる点は、大きなメリットだと言えるでしょう。
②災害後の自分や家族の生活が保障される
仕事上の事故などで働けなくなった場合でも、補償を受けられる点もメリットです。たとえば、「休業補償給付」では、怪我や疾病により労働が不可能となった際に、休業4日目から給付金と特別支給金(給付基礎日額の6割と2割)を受け取ることが可能です。
また、労災保険は自分だけでなく、家族に対しても補償がおこなわれます。たとえば、「遺族(補償)給付」では、労働者が労災によって死亡した場合でも、遺族に対して給付金が支給されるのです。
③仕事の受注がしやすくなる
労災保険に入会することで、仕事の受注がしやすくなるのも大きなメリットです。建設業界では、案件を発注する際の条件として「労災保険に加入していること」を定める企業は少なくありません。
逆に言うと、個人事業主が労災保険に加入しているだけで、案件を獲得できる確率は高まると言えるでしょう。労災保険への特別加入は、個人事業主のみならず、元請会社にとっても大きな意味を持つのです。
一般社団法人一人親方労災保険組合 代表理事
一人親方の労災保険は、給与から算出される平均賃金相当額が給付基礎日額となる一般労働者と異なり、自分で給付基礎日額を選択することが可能です。自身で給付額を選択することが可能であるため、保険料を抑えたい場合は低額を選択し、補償を手厚くしたい場合には高額を選択といった自由度の高さもが一人親方の労災保険のメリットの1つとなっています。
選択した給付基礎日額や加入する団体を問わず、労災事故であれば医療費が掛からないことは、大変大きなメリットです。また怪我や病気で働けない場合の休業補償に加えて、万が一の場合には家族への遺族補償があることも家庭を持つ一人親方にとってのメリットとなっています。
他にも労災保険には、労災事故により障害を負った場合の障害一時金や障害年金も補償内容として存在しており、一人親方が安心して働く上で欠かすことのできないメリットの多い制度となっています。
個人事業主が労災保険に加入する際の流れ
労災保険に加入したいと思っても、どのような流れで手続きを進めれば良いのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。そこで、ここからは労災保険に加入する際の流れを解説します。
①自分が労災保険に加入できる業種に該当するのかチェックする
まずは、自分が労災保険に加入できる業種なのか確認しましょう。先述のように、個人事業主の場合、労災保険への加入が認められるのは、以下の4種のみに限られています。
- 中小事業主等
- 一人親方等
- 特定作業従事者
- 海外派遣者
上記に該当しない場合は、労災保険に加入できないため、注意しましょう。
なお、一人親方が労災保険に加入する際の方法については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事
「一人親方労災保険の加入方法とは?申込方法から費用まで解説!」
②加入する団体の比較をおこなう
労災保険に加入できる業種をチェックしたら、加入する団体のリサーチをおこないましょう。個人事業主が労災保険に特別加入するには、団体を通して加入する必要があります。「労働基準監督署」などでの直接の申込みはできません。
労災保険は国の制度のため、補償の内容は団体関係なく同じです。ただし、加入までにかかる時間や手数料の金額などは、団体によって異なります。入念な比較をしたうえで、加入先の団体を選びましょう。
一般社団法人一人親方労災保険組合 代表理事
一人親方の労災保険は、自分で給付基礎日額を選択できることが特徴ですが、補償内容自体は加入する団体で変わりはありません。そのため一般的な保険と異なって補償内容で選択することはできず、他の面に注目することになります。
団体によって違いが設けられているのは、主に入会金や組合費といった手続きに関する費用面です。入会金は1,000円〜5,000円、組合費は1,000円〜2,000円程度が相場となっており、入会金における差が大きくなっています。
組合費に関しては、差こそ小さいものですが、毎月掛かってくる費用であるため、積み重ねによって大きな差となって表れます。補償内容に違いがないからこそ、費用面を良く比較検討することが必要でしょう。
また特別加入は即日で行うことはできませんが、加入証明書を即日で発行してくれる団体も存在するため、加入を急いでいる場合には、即日発行の可否も大きな検討要素となります。
なお、労災保険の具体的な補償内容や、加入団体のおすすめの選び方については以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事
「一人親方労災保険の補償内容とは?給付基礎日額ごとの給付例も紹介」
「一人親方の労災保険はどれにする?おすすめの選び方を紹介!」
③給付基礎日額を選択する
加入先の団体を決めたら、給付基礎日額を選びましょう。給付基礎日額は、労災保険料を算出する際に基準となるものです。
給付基礎日額が高いものを選べば、その分得られる補償額は高くなります。ただし、給付基礎日額が高くなるにつれて、毎月支払う保険料の金額も高くなるため、自身の資金状況を踏まえたうえで最適なものを選択しましょう。
④申し込み手続きをする
給付基礎日額が決まったら、各団体のルールに従って手続きを進めましょう。料金の支払い方法などは、団体ごとによって異なるため注意が必要です。
また、手続きをしてから保険が適用されるまでにかかる期間も、団体ごとで違いがあります。日程に余裕をもったうえで、申し込みの手続きをおこないましょう。
一人親方労災保険組合顧問
当組合では、ご入金が確認でき次第、所轄の労働基準監督署に労災保険の加入申請をおこなっておりますので、
最短でもお振込みの翌日にはご加入が可能となります。
ただし、粉じん作業をおこなう業務、振動工具使用の業務、鉛業務または有機溶剤業務に従事されたことがある場合には、特別加入の申請をおこなう際に加入時、健康診断を受けていただく必要がありますので、正式なご加入は健康診断を受診していただいてからということになります。健康診断の費用は国の負担となります。
労災保険に加入していない個人事業主は今すぐ入会を検討しよう
労災保険に未加入の個人事業主は、今すぐ入会を検討することをおすすめします。労災保険に入っていないと、補償を受けられないだけでなく、仕事を獲得できない恐れもあり、個人事業主として望ましくありません。
労災保険に加入すると、手厚い補償を受けられます。とくに個人事業主は、怪我や病気になった際のリスクが高いだけに、労災保険への加入は重要です。
労災保険の仲介団体は、数多くあります。入念な比較をおこなったうえで、加入先の団体を選びましょう。
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一人親方労災組合
監修者からメッセージ
一人親方労災保険組合顧問覺正 寛治かくしょう かんじ
一人親方に安心安全を提供したい
静岡大学法経学科を修業後、1977年4月に労働省(現厚生労働省)入省。2002年に同省大臣官房地方課課長補佐(人事担当)、2004年に同省労働金庫業務室長を歴任し、2007年に同省鹿児島労働局長。退官後、公益財団法人国際人材育成機構の常務理事、中央労働金庫の審議役を経て、2017年4月に現職。
厚生労働省では「地下鉄サリン事件」「阪神淡路大震災」「単身赴任者の通勤災害」の労災認定や「過労死認定基準」の策定などを担当し、労災保険制度に明るい。一人親方労災保険組合顧問としては、一人親方が安心安全に働けるよう、これまで培った労災関係業務や安全衛生業務の経験を生かして労災保険特別加入制度の普及や災害防止活動に取り組んでいる。
一人親方労災保険組合の労災保険特別加入手続き対象地域
北海道 | 北海道、青森 |
---|---|
東北 | 宮城、岩手、秋田、山形、福島 |
関東 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木、静岡、山梨 |
中部 | 長野、新潟、富山、岐阜、愛知 |
北陸 | 石川、福井 |
関西 | 大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、三重、鳥取、岡山 |
中国 | 広島、山口、島根 |
四国 | 愛媛、徳島、香川、高知 |
九州 | 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島 |
沖縄 | 沖縄 |
一人親方は「個人事業主」ですので、まさに「ケガと弁当は手前持ち」という状況に置かれています。万が一ケガをしても、国民健康保険の場合には治療費は3割負担、傷病手当金も期間が限られており、安心して治療に専念するためには、治療費の負担がなく、休業している限り休業補償が支給される「労災保険」はセーフティネットとして欠かせないものです。
特に、建設業は屋外作業が多く寒暖差など自然環境の影響を大きく受ける業種ですし、災害の重さの程度を表す「強度率」(1,000延実労働時間当たりの労働損失日数:令和3年労働災害動向調査)でみると、全業種平均で「0.09」なのに対し総合工事業(工事現場)では「0.41」となっています。
また、死傷者1人平均労働損失日数でみると全業種平均で「41.0日」なのに対し総合工事業(工事現場)では「293.4日」と極めて高くなっています。建設業は災害の発生割合が高く、また、一旦発生すると休業しなければならない日数も長くなり、生活に与えるダメージは計り知れません。そのため、ぜひ労災保険の特別加入をご検討いただきたいと思います。
なお、当組合では、建設業の一人親方のみならず、自転車配達員や個人貨物運送業者などの特別加入も受け付けておりますし、中小事業主等の特別加入をご希望される方々のご相談にも応じております。お気軽にどうぞ。