一人親方が労災保険を脱退する方法とは?解約時の確認点も紹介!
更新日 / 2024.6.25
一般社団法人一人親方労災保険組合 代表理事
社会保険労務士法人やさか事務所 代表社員 / 常磐労働福祉協会 会長兼代表理事
一人親方労災保険に特別加入しているものの、脱退の方法がわからずに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
一人親方が労災保険を脱退する際は大きく、2つの方法があります。ただし、労災保険を解約すると、いざというときに補償を受けられなくなるので注意が必要です。
そこで今回は、労災保険の脱退方法や解約時の確認点を解説します。併せて、労災保険を脱退する際によくある質問への回答もしているので、ぜひ最後までご覧ください。
一人親方労災保険に安く入るには?
組合費での比較がおすすめ
一人親の労災保険の特別加入は国が用意した制度であるため、どこの団体からご加入いただいても労災保険料も補償内容も変わりません。そのため比較すべきポイントは団体ごとに違う組合費。
業界最安値で加入したいのであれば、業界最大手の「一人親方労災保険組合」がおすすめ。組合費は月額たったの500円です。
一人親方労災保険組合なら……
- 組合費は業界最安値の月額500円
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労災保険選びに迷ったら、まずは一人親方労災保険組合をチェック。手続きはたったの3分でできるので、これを機会に加入を検討してみてください。
一人親方は自らの意思で労災保険を脱退できる?
結論からお伝えすると、一人親方は自らの意思で労災保険を脱退できます。そもそも一人親方の労災保険への加入は任意で、義務や強制ではないためです。
一人親方が労災保険を脱退する際の具体的な方法に関しては、次の章で紹介しているので、そちらを参考にしてください。
一般社団法人一人親方労災保険組合 代表理事
一人親方が労災保険を脱退する2つのパターン
一人親方が労災保険を脱退する際のパターンは、以下の2つです。
①年度更新のタイミングで脱退する
②指定の書類を記載して脱退する
各脱退方法について、順に解説します。
①年度更新のタイミングで脱退する
最初に紹介するのは、年度更新の案内が届いた際に脱退の意思表示をする方法です。
年度更新の案内が送られるのは、団体ごとで多少の差はありますが、1月下旬から2月が一般的です。
翌年度以降の労災保険が不要ということであれば、年度更新のタイミングで脱退の必要手続きをおこなってください。
年度更新の具体的な発送時期に関しては、各団体のホームページなどから確認できるので、これを機に確認しておきましょう。
②指定の書類を記載して脱退する
次に紹介するのは、指定の書類を提出して脱退する方法です。
人によっては年度更新を待たずに、すぐに脱退したい方も多くいるでしょう。加入団体によって、「脱退申込書」に必要事項を記載のうえ提出することで、労災保険の脱退ができる可能性があります。脱退申込書は、所属団体のホームページよりダウンロードしたり、書類を依頼し郵送やFAX等で返送して提出するのが一般的です。
脱退申込書は氏名や住所、生年月日などの基本情報に加え、口座情報の記載が求められます。脱退のタイミングによっては、保険料が返金される可能性があるためです。
年度途中での脱退を考えている方は、口座情報がわかる書類やカードなどを今のうちから用意しておきましょう。
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一人親方が労災保険を脱退する際に確認すべきこと
一人親方が労災保険を脱退する際は、あらかじめ確認すべき点は上記の3つです。が複数あります。具体的には、以下の3つです。しっかりとチェックしたうえで、労災保険の解約手続きをおこないましょう。
①未報告事故の確認
まずは、労災申請していない事故がないか確認しましょう。
万が一、まだ報告していない事故が残っていた場合は、速やかに労災申請をおこないましょう。脱退して問題ないと確認できてから、脱退に必要な手続きを実施してください。
②保険料等の返還確認
未報告事故の確認ができたら、保険料等の返還有無について確認しましょう。とくに、保険料をまとめて支払っている人は、返金される可能性があります。
返金の対象者となった場合は、返金額や返還の時期などをチェックしましょう。組合費や入会金に関しては、返還をしない団体が一般的です。
③加入者証書の確認
未報告事故・保険料等の返還有無を確認したら、最後に加入者証書(会員証)の取り扱いについて確認しましょう。
加入団体によっては労災保険を脱退する際に加入者証明書の返却が必要となる可能性があります。
加入者証書の返却要否については、所属団体に問い合わせて、把握しておきましょう。
社会保険労務士法人やさか事務所 代表社員 / 常磐労働福祉協会 会長兼代表理事
労災保険への特別加入は任意の制度であり、脱退も自由です。また、脱退するタイミングの多くは年度更新となっていますが、年度途中での脱退も可能です。
年度途中での脱退であれば、月単位で保険料の清算をおこない保険料が返還されることになります。ただし、脱退を申し出てもすぐに脱退できるわけではなく、ある程度の期間が必要となる場合が多くなっています。そのため、必ずしも脱退を申し出た月に脱退できるわけではありません。
月末付近で脱退を申し出た場合には、脱退処理が月を跨いでしまい、一か月分余計に保険料が掛かることもあるため注意が必要です。また、申請できる給付があるのであれば、脱退までに忘れることなく給付申請をおこないましょう。
基本として、一人親方として働くのであれば特別加入することが推奨されます。しかし、どうしても脱退したいという場合には、加入者証の返還方法や組合費などは返還されるのかといった脱退の条件についてよく調べたうえで手続きをおこないましょう。
脱退に関してよくある質問
ここからは労災保険の脱退に関して、よくある質問への回答をしていきます。
一人親方労災保険は遡って脱退できる?
一人親方労災保険は、遡って(さかのぼって)の脱退はできません。脱退をする必要があるのなら、早めに必要手続きをおこないましょう。労災保険が必要ない状態で加入を続けていては、余計な費用が生じるだけです。
また、加入する場合も、同様に遡ることはできません。事故が発生してからの加入を防ぐのが目的です。再加入が必要になった際は、気をつけましょう。
保険料が返金された際の会計処理はどうなる?
保険料の返金があった際は「雑収入」勘定科目を使用して、仕訳を切る必要があります。
実際に数字を設定して見ていきましょう。仮に、3,000円の保険料が口座に振り込まれたのであれば、以下の形で仕訳を切ります。
雑収入は、本業とは関係のない収益を得た際に利用できる勘定科目です。保険金以外には、以下のケースで利用できます。
- 家賃収入を得た際
- 損害賠償金を受け取った際
- 補助金・助成金を受け取った際 など
雑収入は上記のように、あらゆるシチュエーションで使用できる勘定科目なので、これを機に覚えておきましょう。
なお、帳簿の付け方などについては、下記の記事で解説をしています。
関連記事
一人親方が白色申告する際には帳簿が必要? 記帳方法やポイントを解説
一人親方労災保険に安く入るには?
組合費での比較がおすすめ
一人親の労災保険の特別加入は国が用意した制度であるため、どこの団体からご加入いただいても労災保険料も補償内容も変わりません。そのため比較すべきポイントは団体ごとに違う組合費。
業界最安値で加入したいのであれば、業界最大手の「一人親方労災保険組合」がおすすめ。組合費は月額たったの500円です。
一人親方労災保険組合なら……
- 組合費は業界最安値の月額500円
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労災保険選びに迷ったら、まずは一人親方労災保険組合をチェック。手続きはたったの3分でできるので、これを機会に加入を検討してみてください。
一人親方なら細心の注意を払った上で脱退手続きを
一人親方の労災保険は、団体によって年度更新時でなくても解約を受け付けている可能性があります。もし、年度の途中で脱退する必要がある場合は、指定の書類を提出する必要があります。その際は、押印が必要になるので、印鑑を用意しておきましょう。
また、人によっては、保険料が返還される可能性があります。返金があった場合は、今回紹介した仕訳の例を参考に、正しい形で記帳しましょう。
ただし、一人親方労災保険を脱退する際は、細心の注意が必要です。解約後に労災事故が発生しても、補償は受けられません。基本的には、業務に当たっている間は常に加入しておきましょう。
一人親方労災保険に安く入るには?
組合費での比較がおすすめ
一人親の労災保険の特別加入は国が用意した制度であるため、どこの団体からご加入いただいても労災保険料も補償内容も変わりません。そのため比較すべきポイントは団体ごとに違う組合費。
業界最安値で加入したいのであれば、業界最大手の「一人親方労災保険組合」がおすすめ。組合費は月額たったの500円です。
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監修者からメッセージ
一人親方労災保険組合顧問覺正 寛治かくしょう かんじ
一人親方に安心安全を提供したい
静岡大学法経学科を修業後、1977年4月に労働省(現厚生労働省)入省。2002年に同省大臣官房地方課課長補佐(人事担当)、2004年に同省労働金庫業務室長を歴任し、2007年に同省鹿児島労働局長。退官後、公益財団法人国際人材育成機構の常務理事、中央労働金庫の審議役を経て、2017年4月に現職。
厚生労働省では「地下鉄サリン事件」「阪神淡路大震災」「単身赴任者の通勤災害」の労災認定や「過労死認定基準」の策定などを担当し、労災保険制度に明るい。一人親方労災保険組合顧問としては、一人親方が安心安全に働けるよう、これまで培った労災関係業務や安全衛生業務の経験を生かして労災保険特別加入制度の普及や災害防止活動に取り組んでいる。
一人親方労災保険組合の労災保険特別加入手続き対象地域
北海道 | 北海道、青森 |
---|---|
東北 | 宮城、岩手、秋田、山形、福島 |
関東 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、栃木、静岡、山梨 |
中部 | 長野、新潟、富山、岐阜、愛知 |
北陸 | 石川、福井 |
関西 | 大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、三重、鳥取、岡山 |
中国 | 広島、山口、島根 |
四国 | 愛媛、徳島、香川、高知 |
九州 | 福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島 |
沖縄 | 沖縄 |
労災保険への特別加入は、本来労災保険の対象とならない一人親方に対して、業務の実態や労働災害発生の状況などから鑑みて、保護する必要性があるとして特別に認められているものです。ただし、あくまでも加入する権利があるだけであって、加入が義務付けられているわけではありません。
加入が義務ではないため、特別加入した労災保険から脱退することも自由です。また、労災保険は公的な保険制度ですが、無償で利用できるわけではありません。自分で選択した選択した給付基礎日額に基づいた保険料を納める必要があります。
保険料支払いを負担に感じたり加入の必要性を感じなくなったり、といった理由で脱退を考える人もいるかも知れません。しかし、脱退してしまえば危険な業務をおこなうこともある現場で、何の補償もないことになります。また、特別加入していない一人親方の入場を拒む現場もあります。
脱退すること自体は自由ですが、脱退にあたっては、本当に労災保険が不要なのか良く考えたうえでおこないましょう。